月末に 36協定 教わるも とっくに限度 超えてます(社畜 心の俳句)
過去ブログ「おはじき君」は、この名前に決まるまでに紆余曲折があったのです。
日ごろからおはじき君の愚痴 を妻に言ってたんですが、そんなに話すネタがあるんだったらブログにすればいいじゃない、って言われました。妻の本音としては「これ以上毎日愚痴を聞い てられない」といったところだったのかもしれませんが、ストレスのはけ口としていいかもしれないと思い、ブログ名を二人で考えてみたのでした。
「おれたちの野望・・・それはブログの書籍化で一攫千金を狙い、日本を征服する事!」
まぁ実際は会社の人間にバレたらアレなんでこっそりひっそりやってくしかないわけですが、こうでも言っておけば妻も納得してくれるので万事問題ありません。むしろ問題があるとしたら、おはじき君というブログ名みたいです。
「それだけ毎日そいつに酷い目にあわされてるんだから、そんな可愛い名前にしなくてもいいんじゃない?」
妻の言う事ももっともですが、あんまり実名をもじったりするのもまずいので、サイト名くらいは無難にしておきたいところです。すると、妻がニマーッと笑って「私が考えてあげようか」と言うのでした。
わたくしも職場で悪い顔をするという評判みたいですが、妻の足元には全く及びません。ただにっこり微笑んでいるだけのはずなのに、どうしてこうも邪悪な事を 考えていると感じさせてくれるのでしょうか。ある意味、仏のような笑みかも知れません。仏は近くに来たものからホトケにしていくと言いますしね。
「そうだねえ・・・たれボクって愛称はどうかなぁ?」
思ってたよりもかなりマトモなので、正直わたくしは驚きました。さきほどの邪悪な気配はわたくしの気のせいだったに違いありません。十年以上付き添ってきたのに、まだわたくしは妻を信じる事ができなかったのだ、と心の中で謝りながら言いました。
「へえ、なかなか可愛らしくていいんじゃない」
ここまで言った時、気付きました。ブログ名ではなく愛称といったことに。神聖モテモテ王国が略してキムタクという愛称になるように、たれボクというのは何かを略した言葉なのです。
「それって、何ってブログ名を略したの?」
言い忘れておりましたが、わたくしの妻には基本的にTPOというものがありません。単純な善悪の垣根など簡単に超えてしまうのです。子供の無邪気な残酷さを純粋培養させたかのような、その物言いは遠慮という概念はございません。
「だって、そいつは自分じゃ何も仕事できないんでしょ? 常にオムツ着用してるようなもんなんでしょ? すっごい不潔で、きったないホクロがあるんでしょ? だからブログ名はこれにしようよ」
妻はにっこりと微笑んで、ブログ名を口にしたのでした。
「ブログ名はたれながしボクロ、略してたれボク!」
「もう少し、何と言うか手心を・・・」
「じゃあ、オムツボクロ」
「オムツとかホクロから離れてみようよ」
「じゃあ、特殊君」
「まぁ特殊と言えば特殊すぎる気もするんだけど・・・」
「そうじゃなくて、特殊学級の生徒って意味なんだけど」
「え、もうちょっと、どうか普通な感じで・・・」
「じゃあ、補助輪」
「……」
わたくしが何かを言えば言うほど、ろくでもない答えしか返って来ません。最終的にわたくしが黙りこんでしまうと、妻はそれを了解と受け取ったのか、嬉々として言い放ちました。
「じゃあさ、私がすっごい汚らしい字でバナー作ってあげるよ!」
ブログ名としてのインパクトはあるかもしれませんが、自分のブログ見るたびに気分が滅入るのは避けたいわたくしは、所詮普通の小市民なのです。こうして当ブログ名はおはじき君という名前に落ち着いたのでした。
もうこのさい、愛称はたれボクでもいいです。
とか言ってたら、かるく5年くらいブログの存在忘れてました。他のブログ名だったら、ここまで忘れてなかったかもな……と今となって思うものであります。