最初の出だしを考えるのが、本文書くよりも時間かかってるので、そろそろやめてもいいですか?(挨拶)
詐称ボーイの伝説が冷めやらぬ中、人材補充ということで我々のチームに二名要員が追加されました。彼らのサポートを社畜がすることになり、色々会話したり説明したりしてたんですが、二人のうち一人が明らかに様子が変なのです。
最初は無口なだけかと思ってたんですが、そんな表現で済ますのは違う気がしました。もう一人の方は普通に質問してきてくれたりして、質問のレベルも普通なので心配せずにサポートできてたんですが、問題人物は様子が違います。
どう表現すればいいんでしょうか。世間とズレているというか、話すとこちらに不安感を与えてくるというか、目を離していると何をするかよくわからないというか、風俗的に一言で言うと「チェンジ!」といった感じです。むしろ何度も「チェンジ!」と言った結果ヤクザが出てきて、押し付けられた女の子くらいのレベルとでも言うべきなんでしょうか。もっと端的に一言でいうと、酷い。
無口で、進捗も遅く、こちらから確認しに行かないと進捗が遅れてることも教えてくれません。もういい大人なんだから自分で色々と判断してくれないと、ここは小学校じゃないんだけどなぁ……と思いつつ対応してたんですが、なかなか進捗遅れを口頭で言ってくれません。
そしてとある週末、目を離すといつの間にか彼は帰ってました。周りの人に聞いても、進捗がどうなったのか聞いてないそうです。その日は係長が社用があるので早めに帰ってたので、休出した時に相談だけしておこうか、と思ってその日は帰り、翌日土曜日に係長と休出しました。
「社畜さん、これ何かわかります?」
係長に言われて見ると、机の上に書置が置いてありました。い、いつの間に……
書置には「進捗が遅れています。締め切りを3日のばしてください」と書いてありました。
「社畜さん、どう思います?」
「こんだけタイトなスケジュールなのに、急に3日も締め切りのばしてとか、どんだけ……」
「ですよねー」
しかも書置にはまだ続きがあって、「連絡先」という文字がありました。その横に何か数字を書き散らした形跡があるんですが、解読不可能になるようにグチャグチャと塗りつぶしてあったので、結果的には「連絡先」という文字だけ最後に記載されてる状態です。
「社畜さん、どう思います?」
「土日に連絡されたくなかったから、連絡先を消したんですかね……」
「ですよねー」
そしてもちろん彼は土日にやって来なかったので、週明けにスケジュール関連の相談は必ず口頭で行うように指示しつつ、彼のアダ名は「書置」でいいかな、と思った次第です。